2024年を終えて
- yuta tsugane
- 3月29日
- 読了時間: 3分
3月の下旬に大雪が何度も降って畑作業が出来ず、2024年のスタートはとても遅れてしまった。雪は土にとって良いことも沢山あるけれど、春の作業が遅れると一年全体の作業が遅れる。仕方ないとは言え、気温は上がっているので、気持ちは落ち着かない。雪が溶けてから一気にやることが増えてしまって、丁寧な作業ができず、以降も作業に追われる日々が続いて、沢山の種類の野菜が収穫まで辿り着けなかった。もっと植物と向き合う時間が欲しい。
対策として、秋に2025年の春作分の畝を立てた。大雪の年だと4月中旬頃くらいまで、畑作業ができない。対策は簡単なことで、その分を秋にやればいい。毎年の小さなストレスを無くすことは、野菜や米つくりの結果にとても大きく関与すると思う。気持ちよく植物と向き合えれば、植物も機嫌が良くなるものです。ばあちゃんから、時間は作るものだ、と言われたことを思い出す。歳を重ねるにつれて、一日の時間が短くなってきていることを実感している。時間を作ることができたら、素敵なことだなと思う。
2024年は大きな転換期だった。それは、9月に息子が産まれたこと。
感じたことはそれはもう沢山あるのだけど、忘れてはならないことを一つ、書いておこうと思う。
出産時期がちょうど稲刈り時期と重なって、どうやって一人で終わらせることができるか、思案に暮れていた。野菜の収穫と出荷、秋野菜の世話や植え付けの合間に、稲刈りとハゼ掛けをやる。刈り始めてから2週間はかかりそうだ。そうこう悩んでいる時、沢山の友人たちが連絡をくれて、手伝いにきてくれた。稲刈りの時だけではなくて、春から沢山の方が畑を手伝いにきてくれた。特にお願いをしたわけではなくて、みんなそれぞれ、僕たちに気を遣わせないように、気を遣ってくれたのです。優しい世界、という言葉を度々耳にした年だった。自分自身が優しくなれているか、振り返る出来事でもあった。手伝って頂いた皆さま、本当にありがとう。僕は、小さくてもいいから、この優しい世界を周りの人たちと作っていこうと決めた。そして、これから生きていく息子の世界が優しいものであるように願う。
妻は出産する最後の最後まで農業に参画した。大きなお腹を抱えながら刈った稲を干していたことは、今となってはいい思い出です。忘れないように記しておこうと思う。すごい稲刈りだったなぁ笑 本当にお疲れさま。これから子育てをしながらの農業が始まるけれど、無理なく、植物の神秘に触れながら、樹木の農業も一緒に育てていきたいと思う。
2024年も沢山の野菜やお米や果物を食べて下さって、本当にありがとうございました。今年は、野菜単体の発送も少し増やしたのですが、喜んで頂けていたらとても嬉しいです。2025年もさらに楽しんで頂けるよう、精進していきます。家族が増えた樹木を、これからもよろしくお願い致します。
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